人は変化を望まない、
変化するくらいだったら
不幸を選ぶ、
だから道理に添うことができる人は
じつは少ないんだ。
(かなたの子、角田光代)
不幸になりたくて、
不幸を選んでいる人は、
きっといないと思う。
幸せになれる方法があるのに、
いまの方法が慣れている、
または捨てきれない、
という理由で、
今の不幸にしがみついて
しまっちゃう人は少なくない。
新しい幸せが、
いつも保証されているとは
限らない。
だから、
幸せじゃないけれど、
保証されているように思う「今」の方を
選んでしまうのは、
人間の意気地のなさかもしれない。
たとえ、
今=不幸なまま、
だとしてもそうだ。
いやいや、
変化が好きだよ、
変わりたいんだよ、
と言っている自分もいる。
そして、たしかに、
その変化の方に
足は向けたりもする。
けれど、いざ、
ここから変わるよ、
いままでとは足場が違うよ、
ってことを実感し始めると、
急に、元のほうがいいような気がするのが、
人間なのでしょう。
とりあえず、一歩だけでも、
と思いながら前進できたら、
それは成功だと思う。
その一歩が意外と大変だから。
(参考)かなたの子(角田光代)
No.5608