練習の全力走と試合の全力走は、
ぜんぜん違う。
力の出方や身体への負担がまるで違う。
わかってるだろう?
(一瞬の風になれ 2、佐藤多佳子)
いまテレビでは、ちょうど
オリンピック陸上の10000mをやってる。
100mみたいに、
短時間で決着のつくものじゃないから、
越したり越されたり、
10kmの距離が終わるまで、
なにが起こるか分からない感じがする。
一人で走っている練習とは違う、
というのは明らかに分かる。
もちろん、
誰かといっしょに走る練習と、
本番も違うことだろう。
自分の隣りに、後ろに、前に、
同じようにゴールを目指す人間が
何を考えて走っているか、
練習の時と、本番では、
自分の思いも違うように、
人々の思いも違うのだ。
そして、それが
どれほどの違いをもたらすか。
やっぱり、
人は見えるものに弱い。
ライバルのペースがアップすれば、
それに追いつこうと思ったり、
ペースが落ちれば安心したり、
もしも、そのペースが
意図的にやられたものだとすると、
それにかき乱されることもあるだろうなぁ。
練習のときにできていたことが、
本番で出来ない。それが当り前なのだ。
そのギャップをどう縮めるか。
それこそが、
実力を伸ばすことなんだろう。
うちの小6三女も、
昨日から、卓球の全国大会で
戦っている。
練習の時以上にできていることもあれば、
練習の時には修正できていたことが、
本番になってまた後戻りしたこともある。
まだまだ、修行は続きそうだ。
(参考)一瞬の風になれ 2(佐藤多佳子)
No.5629