忘れてしまうというのは
覚えておく必要がないからです。
こうして日々、みなさまと
おつきあいをしておりますと、
人というのは自分が覚えていることの
十倍くらいのことをやっているのだなあ
とよく思うのですよ。
でもそれは覚えておかなくても
いいことだから忘れてしまうのです。
(コンセント、田口ランディ)
昨日の朝、
本を読みながらも、
私の頭からなかなか
離れてくれないことが
ありました。
一生懸命に考えていたそのことは、
いま思えば、ささいなこと。
けれども、
その時点では、
こだわってこだわって
どうしようもなく、
心から離れないことに
なってしまっていた。
それが、
1つの考え方を
自分に注ぎ込み、
それを受け入れたことで、
ささいなことに
変わった。
自分の人生の10分の1も、
人は覚えていない。
もっともっと、
たくさんのことを
やっている、考えている、
それが人間の人生だろう。
覚えておく価値のないものもあるけど、
覚えておいた方がいいものもある。
それを忘れてしまう、
っていうことは、
その時点での価値観が
ぼやけているとか、
ズレているから、
過ぎ去らせたままに
してしまうということだろう。
逆に、
忘れてしまっていいことを
忘れられないでいるのも、
似たような理由だろう。
そう考えてみると、
人生って、中身が濃い。
(参考)コンセント(田口ランディ)
No.5680