他人の幸福を…

他人の幸福を
見せ付けられると、

まるで自分の分け前が
減ったような気分になる。

(テティスの逆鱗、唯川恵)

あらゆる幸せを
手に入れられるわけじゃない、
と頭では分かっていても、

自分がちょっと
うまくいっていない時とかに、
他人の幸せを見せられると、
なんだか損したような気持ちになる。

そうでなくても、
幸せは比べるもんじゃない、
って言われながらも、
比べてしまうのが人間で、

たとえ、
自分が幸せを感じていても、
自分より幸せそうな人を見ると、
なんとなく、自分は
不幸な気分になっちゃう。

分け前が減ってるわけでもないのに、
まだ手に入るはずのものを
受け取っていないような気分だけが
強烈に残ってしまう。

本著には、
こんな言葉もあった。

「たとえ自分に不要な幸福でも、
 他人に与えられると納得がいかない。」

欲張りになってしまうと、
自分が本当に欲しいものさえ
わからなくなってしまうようだ。

幸せは、いろいろある。
他人の持っている幸せを、必ず
手に入れなくちゃいけない理由はない。

その気持ちを
和らげることができず、
強くなるままにしておくと、

他人の邪魔をする行動にさえ
出てしまうかもしれないな。

(参考)テティスの逆鱗(唯川恵)

No.5699


置かれた場所で咲きなさい(渡辺 和子)

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