意外に、
「これは修行だ」と思って
やってることよりも、
自分が意識してないことが
修行になってたりする。
(二十歳の君へ[森見登美彦])
ちょっと苦しいですが、
これをすればいいです。
とか前もって分かっている修行は、
意外性がない分、
学べることが少ないかもしれない。
やっぱり、
大変だ!
どうしよう?
というような戸惑いや悩みが
突然やってくるような出来事の方に、
うまくいかない可能性が高い分、
学べることは多いだろう、皮肉なことに。
もしかしたら、
学びきれないほど、
大きな修行になるかもしれない。
じゃあ、
日々の積み重ねは
無駄なんじゃねぇの、
と早合点しそうだが、
いざという時に、
日々の積み重ねが、
本当の人間性が表に出てくる
わけだから、
「イベントごと」だけが
大切なわけじゃない。
日々の積み重ねが、
体力づくりというか、
基本づくりとなって、
意外な出来事が、
それを実践する場となる。
そういうくり返しで、
人間は成長していく。
そういうことなんじゃないだろうか。
ぜんぶ、修行なんだな。
(参考)二十歳の君へ[森見登美彦]
No.5718