夢は見るものじゃなくて
叶えるものだって –
でもそれって逆でしょう?
夢は叶えるものじゃなくって
見るものって言うのが
本当のところは本当でしょう?
将来なりたいものを
夢見ているうちは楽しいけれど、
それをいざ叶えるとなれば、地味で、
あるいは無駄に終わるであろう努力を、
毎日淡々と続けなければならないという
地獄のような生活が続くわけなんですから。
どうしてそんなことを
しなければいけないのですか。
馬鹿馬鹿しい。
妄想しているだけで、
人は十分幸せになれるというのに。
(傾物語、西尾維新)
ムダになることが多い、
無理かもしれない、
問題が次々と起こるかもしれない、
夢を叶えるためには、
それくらいの覚悟が必要。
みんなが協力してくれて、
出くわす問題にも解決方法が見つかり、
予定通りに達成できる、
なんて思うのは、きっと虫がよすぎる。
そもそも、
そんな簡単なことだったら、
夢見る必要がないのだ。
夢に見るっていうことは、
そうしたいほど
なんとかしたい現実とか、
逃れたい困難とか、
達成したい熱意があるから、
夢を見るのだから。
叶わない夢を、ただ
ずーっと見ているか。
夢のために、
ナリフリかまわず、
努力してみるか。
どっちかなのだ。
(参考)傾物語(西尾維新)
No.5817