人間は
「ありがとう」を忘れたら
生きる資格がないんだよ。
(椿山課長の七日間、浅田次郎)
いいことが起きたから、
「ありがとう」じゃない。
悪いことが起きたから、
「ありがとう」が出てこないのでは
もったいない。
いいことも、悪いことも、
経験として「ありがとう」と
思えたら、きっと幸せだ。
そんな考え方になれるよう、
がんばってみるのだが、
その悪い時になってみると、
やっぱり、忘れるもんです。
おそらく、人は、
どこかで思い通りを
期待してしまう。
何度も何度も
裏切られたとしても、
期待してしまう。
そして、
「ありがとう」
を忘れる。
忘れているから、
気持ちもそこに
こだわるようになって、
新しい感謝の気持ちも
湧いてこないことになる。
「ありがとう」は、
いつでも、どこでも、何にでも、
思える感情なのだ。
そして、
それを思うだけで、
見えているもの、
聞こえるものの、
その意味が違ってくるのだ。
幸せなことは
起こるんじゃなくて、
そこにある日常に、
見つけることなんだろう。
(参考)椿山課長の七日間(浅田次郎)
No.5860