あなたにとって大事なのは、
これ以上強くなることではなく、
その剣を生かせる場所を
見つけられるかどうかでしょう。
(水滸伝 11 天地の章、北方謙三)
勝つためとか、
自分の居場所を得るためとか、
だれかの役に立つためとか、
そういう目的があって
強くなろうとしていたことが、
いつの間にか、
強くなることだけが
目的になって、
本来の意味を
忘れてしまっていることがある。
強さが、
独りよがりのものとなったとき、
それは、逆に、
弱さになるような気がする。
それだけにすがって、
他が見えなくなってしまう自分は、
大げさに言えば、
強いところ以外は、
みな弱点になってしまう感じ。
きっと、本当の強さには、
バランスがあるんでしょうね。
見える部分の強さばかりでなく、
見えない部分も強い…
そして、
そうでなくては、
その先で、どんどん
強くなっていくことも
難しいだろう。
強さは、
それを活かす場所を
見つけて初めて、
さらに強くなれる。
強くなれば、
すべてがうまくいく
というものじゃあない。
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