どこかで誰かが不幸に見舞われた時、
ほかの者が考えなきゃいけないことは、
自分たちも同じような不幸に
見舞われないよう用心して、
精一杯幸せを作りだして、
その気の毒な人たちにも
幸せが回るようにすることだと思う。
(疾風ロンド、東野圭吾)
心に余裕が持てる状態、
というのに憧れます。
しかし、
その状態において、
思った通りの結果が
得られないと、
余裕を持ちすぎた、
と反省することになります。
心に余裕を持ちつつ、
思い通りの結果が
得られなかったとしても、
まだ余裕を持っていられる、
というのは難しいのでしょう。
似たようなことがあります。
他人の不幸を見て、
かわいそうだなぁと思っているうちは、
余裕がありますが、
その不幸が自分にも
迫ってくると、とたんに、
余裕を失ってしまう…
そのせいで、せっかくの幸せも、
手のひらから、こぼれ落ちていく。
別に、そこまで
動揺しなくてもいいことなのに。
幸せも、不幸も、
自分の心の中だけのもの。
そう受け入れて、
余裕を持っていたいものです。
(参考)疾風ロンド(東野圭吾)
No.7330