たとえば、
「友達は大事だ」という言葉は、
もし自分に大事な友達がいたときには
使っても良い。それは、
綺麗な景色が目の前にあったときに、
「自然って、綺麗だな」
と呟くのと同じだ。でも、
そうでないときに、無理にそれを
求めるようなものではないだろう。
たまたま友達がいなくても、
たまたま周囲に綺麗な景色が
見えなくても、
それで不安になるような問題ではない。
なくても異常なことではない。
大事ではない友達もいるし、
特に綺麗ではない自然だってある。
(常識にとらわれない100の講義、森博嗣)
勝てなくてもいいから、
精いっぱいやりなさい。
と言いながら、負けてくると、
「勝てなかった」ことは責めないが、
「やる気」とか「集中力」を
しつこく責めたこと、
私にもあったな、間違いなく。
目標よりもプロセスが大切だ。
と上司に言われて、
その気になっていたら、
目標を達成できなかった時に、
やっぱり責められて、
「話が違うじゃないか」
と思ったことは一度じゃないな。
なるほどと思わせる、
うまくまとめられた言葉ほど、
信用できないってのは残念だが、
そんな場面が多いのは事実だ。
うまくまとめて、
いい気分になっているのは、
本人だけなんだろうな。
No.7346