生きるっていうのは、
なにかを信じていられる
っていうことなんだよ。
(ゼツメツ少年、重松清)
子どもが小さい頃は、きっと
親を頼って、あるいは、
身近の大人を頼って、
生きようとしている。
頼るってことは、
信じていること。
導いてくれること、
助けてくれること、
必要なものを与えてくれることを
信じているんだろうな。
歳を重ねていくうちに、
親としては、
必要なものを与えているつもりでも、
子どもからすれば、
もう必要ないものばかりが
目の前に出されるようになり、
その反対に、
欲しいと思うものは、
(仮に、ダメなものだとしても)
与えてくれないというのが分かり、
だんだん離れていくのが、
おそらく、親と子の関係だろう。
自分には子どもに
与えられるものがあるんだ、
と信じて生きてきた親も、
いつかは、
子離れしていく時期がある。
もしかしたら、
それは、子どもの親離れより、
ずーっと遅くなってしまうかもな。
歳をとって頭が硬くなっている分…
(参考)ゼツメツ少年(重松清)
No.7365