「わかる」っていうのは、
要するに「わける」わけでしょ?
なんかひとつのものを分断していって、
部分的に少しずつ
わかっていくみたいな傾向に
どうしてもなりますよね。
言語は基本的に
そういう傾向にあるんだけど、
実際の現実っていうのは
「ひとつ」なんですよね、全体で。
矛盾し合って。だから
それを言葉で捉えるのは本当に難しい。
(詩を書くということ、谷川俊太郎)
敵でも味方でもないんだけど、
冷たそうに見える性格のせいで、
意外と「敵」にされる私です。笑
できれば、
白黒ハッキリさせられない存在、
せいぜい、グレーな存在で
いたいんですが。
そう思っている私自身も、
どうも、白黒ハッキリさせる傾向が
あるように思われます。
誰かのせいにしたくないですが、
メディアによって
分かりやすく見せられて、
わかったつもりになってしまうクセ
なのかもしれません。
白黒ハッキリすると、
わかったつもりになると、
スッキリしますからね。
それで、見えない部分や
考えに入れなかった部分は、
ささいなこととして
通り過ぎたくもなるわけです。
全体を見るっていうのは、
なかなか難しいことです。
(参考)詩を書くということ(谷川俊太郎)
No.7426