旅には三つの楽しみがある
と言われている。
ひとつは旅をする計画や準備、
ひとつは旅そのもの、
そしてもうひとつは旅の記憶である。
(パリわずらい江戸わずらい、浅田次郎)
計画は楽しいものです。
それが好きなものであれば、なおさら。
計画の段階では、
あれもやろう、これもやろう、
あんなこともできる、
そしたら、こうなる…みたいに、
夢がふくらむからでしょう。
しかし、
現実はその通りに進むことなど、
あまりありません。
どこかで予想外のトラブルが
起きます。
それを楽しめる性格を
持ち合わせていると、
今度は現実を楽しめます。
どんなことが起こっても、
楽しめる人もいるでしょうね。
反対に、ささいなトラブルが
起こっただけで、取り乱し、
地球が絶滅するかのような感情に
振り回されて、目の前の楽しさに
気づけない人もいるでしょう。
そして、物事が終わった後、
すっかり忘れる人、
良き思い出も苦い思い出も
笑ってすませられる人、
過去に対して
怒りや憎しみだけを抱えてしまう人、
いろいろでしょう。
それだけで、
人生は違ってくるから、
たいへんなもんです。
No.7452