人間の目は、
よく見間違いを
するもんなんですよ。
本人には確信があっても、
間違いだってことがある。
(悲嘆の門、宮部みゆき)
50m離れたところから見た時の、
人の顔と、
5mくらい離れただけの
ところから見た顔では、
おそらく、違う印象になる。
笑っているのかなぁ、
という顔も、
近くで見れば、
怒っているんじゃないか、
ってことになるかもしれない。
その反対もありだろうし。
近くにいる時に見るものは、特に、
こちらの感情のフィルタが重なって、
印象が違ってくるように思う。
専門用語では、それを
「認知」(または認識)と呼ぶようだが、
人間の感じる問題は、
現実にとらわれてというより、
自分のその「認知」にしばられて
起こることが多いだろう。
ある意味、それはクセだから、
そう簡単に変わらない。
そもそも、自分の認知がおかしい、
と思うことすら難しい。
気づきの「きっかけ」は、
そこらへんに転がっているけど、
変わるというのは、
いつも「最初は」難しい。
(参考)悲嘆の門(宮部みゆき)
No.7608