奇跡的なバランスで…

奇跡的なバランスで
人に不快感を
抱かせないキャラクターであれ、
ほんのちょっとした
タイミングのずれによって
友達が作られないことは
あるのではないか。

女友達がいないことは、そこまで
恥ずべき欠陥ではないのではないか。
そもそも欠陥なのではなく、
人間関係のバリエーションの
一つなのではないか。

(ナイルパーチの女子会、柚木麻子)

本当は、一人になって
心がゆっくりと落ち着ける時間なのに、
携帯、スマホ、Twitter、Facebook、
LINE、その他のSNSの存在によって、
そういう時間がなくなってきた、
という人もいるんじゃないだろうか。

角田光代さんの言葉が思い浮かぶ。

「ひとりでいるのが
 こわくなるような
 たくさんの友達よりも、
 ひとりでいても
 こわくないと思わせてくれる
 何かと出会うことのほうが、
 うんと大事な気が、
 今になってするんだよね。」
 (対岸の彼女、角田光代)

人によっては、
負け惜しみのように
聞こえるかもしれない。

それは、それでいいと思う。

けれども、そんな人でも、
なんだか疲れるように感じる、
っていう時もあるんじゃないだろうか。

そんな時に、この言葉が沁みてくる。

友達は、出来るときは出来る。
ネット社会が広がって、
ますます、その可能性は広がってきた。

にもかかわらず、
現実社会と同じで、
友達の数とか、人脈やコネに
こだわった「付き合い」ばかりを
作っていたら、どうだろうな。
疲れは、倍になるね。

(参考) ナイルパーチの女子会(柚木麻子)

No.7619

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