がんばっていないと、
不安になるのは分かる。
置いていかれるような気分にはなる。
でも、気分だけだ。
置いていかれるもなにも、
自分がそう思うかどうかだけ。
そもそも、がんばらない自分を
「置いていく」ものってなんだろう、という話だ。
(地図とスイッチ、朝倉かすみ)
疲れないことを重要視したり、
自慢したりするという価値観に
しばられた社会を生きるのは、
きっと楽でないと思う。
それは、老化しない、
年をとらないことが
可能だと思わされる商品の「消費」社会に
生かされるようなもんだべな。
生きていれば疲れることもあるし、
失敗することもあるし、
うまくいこうがいきまいが年はとる。
私たちは、安心して年をとっていいのだ、
安心して疲れていいのだ。
それを否定してしまうと、もう一つの
疲れる原因をつくってしまうことだべな。