悪はあまりにも恐ろしい姿をした怪物なので、
見ただけで人はそれを憎む。
しかし何度も見ていると次第に慣れて、
最初は我慢し、次に哀れみ、
ついには受け入れてしまうのだ。
(アレグザンダー・ホープ)
良いことであれ、
悪いことであれ、
見慣れると、
感動も、嫌悪感も忘れてしまう。
最初は、やりたくないな、
という気持ちで始まる悪が、
その場所で迷っているうちに、
やはり、見慣れてしまうんだろう。
そして、1回だけ、
という自分への言い訳で、
状況は少し変わり、
あとは、ずるずると、
安全な場所から程遠いところへ
自分を連れて行ってしまう羽目になる。
いざ、やりたいことを精一杯やりたい時、
あるいは、いいことを話したい時、
私たちは、いい状態にいる必要がある。
「みんながやっていたから…」
という言葉で、何人の政治家や有名人が、
これから、という時に姿を消していっただろうか。