
若者の価値はだれにもわからない、
時を経たなければ分からない。
ただ、今は高貴な座にいる人も皆、
かつては「若い者」だった。
(作者不詳)
多分、本当のこと(?)だと思うけど、
こんな話を聞いたことがある。
昔の遺跡において、
ある文書を発見した。
たいへんな探索だったので、
誰もが、その内容に興味があった。
そして、専門家が、それを訳したところ、
「今の若者は、なっちゃおらん」
ということだった。
いつの時代も、
若者を過ぎた年代の人々は、
そういう言葉で片づけてしまうらしい…
しかし、私自身をふり返ってみた場合、
若い時に、どれだけしっかりしていたか、
を考える始めると、
「いや、どうだろう…」と
頭をかしげざるを得ない。
マスコミやテレビで、
目立った事件を取りあげ、
「今の青少年は…」とか、
「今の若者は…」とか論じる姿を、
時々、見かける。
問題も、価値観も、
今短い期間で生まれたものではない。
積み重なってきたもの。
だから、その価値も、時間が経たなければ、
やっぱり、分からない。