ひとつの場所に、
相反するふたつのものは、
おさまらない。
(ジェームズ・E・ファウスト)
心の中に、
不幸を押し込んでいながら、
幸せを感じることは難しいと思う。
瞬間瞬間しか見えなくなる人間は、
ついさっきまで幸せを感じていたとしても、
ちょっとした不幸が、
心すべてをハイジャックしたりする。
それは、そんなに珍しいことではない。
普通、1つの不義は、新たな不義を生む。
それは、最初の不義を隠すために、
さらにウソをつくという不義が
必ず重なるからだ。
だから、
不義を義で覆い隠そうとするのは難しい。
不義は、知らず知らずのうちに、
かなり大きくふくらんでしまう。
心は、入れもの。
何か、自分の好まないものが入っていると
分かったら、早めに、心から追い出した方がいい。
何かに嫌な感情を抱くのが正しかったとしても、
それを抱き続けるのは、自分の得にならない。
より良い感情が入り込んでくるのを邪魔してしまう。
心は入れもの。
入れものが壊れるほど、
良くないものでいっぱいになる前に、
出してしまうこと。