人は過去に生きることはできないわ。
(トーマス・J・グリフィス)
人には、過去がある。
そして、思い出したくないものに限って、
さかのぼって、思い出したり、
思い出されたりして、
それに縛られることもある。
自分がつくってしまった過去だって、
時には、償うのが難しい。
それなのに、周囲の人々から、
自分の親なり、
自分の会社のトップなりが
つくってしまった「過去」を
取りあげられて、責められるのは、
けっこうキツイものがあるだろう。
過去に詰め寄られている気分…
過去に生きることは出来ない。
たとえ、周囲がどうであろうと、
その過去から自分を外せるように、
精一杯、変わらなければいけない。
旧約聖書に、こんな言葉がある。
「そもそも、賢明な者も、愚かな者も、
同様に長く覚えられるものではない。
きたるべき日には、
皆忘れられてしまうのである。」
(伝道の書2:16)
人が何か人の過ちを話題に出すのは、
単なる「好奇心」の場合が多いわけだから、
それが飽きられる日は、必ず来る。
そんな「忘れられるもの」のために、
縛られるのは、本当にゴメンだ。
だから、自分の過去、
あるいは、自分の周辺の過去が、
話に出てきたとしても、
「忘れられる日」が来ることを思って、
まず、自分が変わって、忘れよう。
自戒のために、
覚えておく分にはいいが、
前に進めないくらいの症状は、
避けたほうがいい。