力といえども
知性なくしては無に等しい
(ナポレオン言行録、ナポレオン)
力だけで治めようとすると、
知性の反抗を受ける。
知性だけで納めようとすると、
力の反抗を受ける。
双方がともにないと、
人を動かすのは、
なかなか難しい。
動かせていたつもりが、
実は、中身(心)がついてきてもらえず、
無意味だったという場合だってあり得る。
夏目漱石の草枕の言葉を思い出す。
「智に働けば角が立つ、
情に棹(棹)させば流される。」
情が大切だと言う者は、
自分にはない知性を軽んじたりする。
知性が大切だと言う者は、
自分にはない情を軽んじたりする。
しかし、そういう違う個性を持つ者同士が
存在すること自体、
双方が絶対に必要だということの
現れでないだろうか。
力も、知性も、情も
すべていいものであって、
その使い方が、期待されている。
自分を治めるにしても、
家族を治めるにしても、
会社で治めるにしても、
きっと同じこと。
既に放棄している人が
いるかもしれないが…
今いるところから、頑張るしかない。