私は長いこと、本物の人生は
これから始まると思って過ごしてきた。
だが、いつもなにかに邪魔されてきた、
先に片づけなければならないこと、
やりかけの仕事、借金の返済。
それが終わったら人生が始まるだろう、と。
やがてついに私は悟った。
こういった邪魔ものこそ、私の人生だったのだ。
(アルフレッド・ディヴィソウザ)
期待することは、
わるいことではありません。
しかし、私たちの期待の方向が、
間違っていることは、
多々あるように思います。
何の試練も苦しみも、
チャレンジもテストもなくなるように
期待しているのです。
そして、それが、
自分の理想とする、あるいは、
手に入れて当然の人生だと…
しかし、本当は、
それらがすべてなくなる人生なんていうのは
存在するわけもなく…
それを望む人は、人生を始めるどころか、
自分の人生をおりてしまうことになるでしょう。
そして、人生をおりたら
終わりだと思っていたはずが、
新たな苦しみに巻き込まれる可能性だって
ありえます。
私たちは、人生に、
大いなる期待を持っていい。
ただし、それは、
試練や苦しみがなくなることでなく、
それらを通り抜け、乗り越える力が
増し加わって、人生を楽しめるように
なれるんだ、という期待であったほうがいい。
少しずつでも。