クリスマスの笑顔 元手が要らない。しかも…

クリスマスの笑顔

元手が要らない。しかも、利益は莫大。
与えても減らず、与えられた者は豊かになる。
一瞬間見せれば、その記憶は永久に続く。

どんな金持ちもこれなしでは暮らせない。
どんな貧乏人もこれによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。
友情の合い言葉。

疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明、
悲しむ者にとっては太陽、悩める者にとっては自然の解毒剤となる。

買うことも、強要することも、
借りることも、盗むこともできない。
無償で与えて初めて値打ちが出る。

クリスマス・セールで疲れきった店員のうちに、
これをお見せしない者がございました節は、
恐れ入りますが、お客様の分をお見せ願いたいと存じます。
笑顔を使いきった人間ほど、
笑顔を必要とするものはございません。

(ニューヨークのデパート広告、「人を動かす」D・カーネギーより)

知り合いの女性に、いつも不満そうな表情をしている方がいます。思わず、「笑顔でいてくださいな」と言いたくなりましたが、この詩を思い出しました。

笑顔は強要できるものではありません。私の分を分けてあげることができるかもしれません、たしかに。

そう考えると、時折、幼かった子どもたちに「ニコニコして」とか「すぐ怒る」と言われていた自分を思い出します。まだまだ、分けることさえできないのに、人に「笑顔でいてくださいな」と言う資格はないなと確かに思います。

いろんなお店に入っても、笑顔の有無で雰囲気が確かに変わります。商売の原則から考えれば、笑顔を見せられないお店は損ですが、そんなことに気づけるだけの自分であるなら、笑顔を分け与える使命があることにも気づかなければいけないでしょう。

笑顔を分け与える使命は、サービス業や会社の接客部門だけにあるわけではなく、みんなにあると思っていいでしょうね。

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