よろこびが集まったよりも
悲しみが集まった方が
しあわせに近いような気がする
強いものが集まったよりも
弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする
(四季抄・風の旅「きく」、星野富弘)
この言葉は、人生の局面で向き合うのにふさわしいものかもしれません。初めてこの言葉に触れた時、何か情けないような気もしましたが、それは視点が違ったからでしょう。
しあわせとは何か?真実とは何か?それに対する自分なりの答えを見つけたくなることがあると思います。しかし、それが「よろこび」だけ、あるいは「悲しみ」だけ、どちらか一方を見ていただけでは見つかりません。真実も同じです。「強さ」だけ、あるいは「弱さ」だけ、どちらか一方を見ていただけでは見つけられないでしょう。
人生には必ずその双方があり、いろんな波と悟りを経験するのだと思います。こんな言葉を思い出します。
「すべてのわざには時がある。
…
生まるるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、抜くに時があり、
…
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、
…
捜すに時があり、失うに時があり、
保つに時があり、捨てるに時があり、
…
愛するに時があり、憎むに時があり、
戦うに時があり、和らぐに時がある。」
(旧約聖書 伝道の書2:1-8)
いろんな時を穏やかに過ごしたいものです。