どんなことを…

私たちは、自分に欠点や弱さを見つけると、「もっと良くならなければならない」「今の自分では駄目だ」と考えがちです。しかし、人はすぐに理想どおりへ変われるわけではありません。

成長には時間が必要であり、その途中には迷いや失敗も含まれています。

だからこそ大切なのは、今の自分を否定し続けることではなく、変化の途中にいる自分を受け入れることです。過去を振り返れば、思い出したくない出来事や未熟だった頃の自分がいるかもしれません。しかし、その経験があったからこそ得られた学びや気づきもあります。過去を消し去るのではなく、自分の歴史の一部として穏やかに受け止めることで、人は少しずつ自分自身と和解していけるのではないでしょうか。

また、他人と比較し続けることは、しばしば自己否定につながります。人それぞれ育った環境も、能力も、価値観も異なります。そのため、本来は比べる対象になりません。本当に見るべきなのは、昨日の自分と今日の自分、そして未来に向かって成長しようとしている自分自身です。

この考え方を象徴する言葉として、タデウス・ゴラスは次のように述べています。

引用:
どんなことをしていようとも、
そうしている自分をそのまま丸ごと、
愛してあげて下さい。
-タデウス・ゴラス『なまけ者のさとり方』、地湧社、1984年(原著 Lazy Man’s Guide to Enlightenment)。-

この言葉を引用したのは、自己成長の出発点が自己否定ではなく自己受容にあることを端的に表現しているためです。ここでいう「愛する」とは、自分を甘やかしたり現状に満足したりすることではありません。弱さや未熟さを含めた現在の自分を認め、そのうえで成長の可能性を信じる姿勢を意味していると考えられます。

人は、自分を受け入れられるようになると、必要以上に他人と競争しなくなります。そして、自分がどのように変化していくのかを焦らず見守る余裕が生まれます。成長を急ぐのではなく、自分の可能性を信じながら待つこと。その静かな姿勢こそが、長い人生の中で本当の成長につながるのではないでしょうか。

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This article was written by shu

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