毎日のように新しい出来事が生まれています。技術の進歩もあれば、社会の変化もあります。私たちはそれらに期待を抱くこともあれば、不安を感じることもあります。
しかし、うまく対応できない時、問題は必ずしも「新しいもの」そのものにあるとは限りません。同じ出来事に接しても、前向きに受け止める人もいれば、強い抵抗感を覚える人もいるからです。
その差を生み出しているのは、外の出来事よりも、その出来事を受け止める自分自身の状態なのかもしれません。新しい環境や変化に不安を感じる時、本当に向き合うべきなのは、その対象ではなく、「なぜ自分はそれを恐れているのか」という問いである場合があります。
そのことを考える時、次の言葉は示唆に富んでいます。
引用:
新しい世界は外にあるのではありません。
自分の心の中にあるのです。
出典:加藤諦三『ドロシーおばさんの大事なことに気づく』扶桑社、2002年。
この言葉を引用したのは、変化によって開かれる可能性は、外側の環境だけでなく、自分自身の認識や心の在り方にも左右されることを端的に表しているからです。
私たちは、新しい出来事に直面すると、外側を変えようと考えがちです。しかし、自分の中にある不安や思い込み、過去の経験から生まれた警戒心に気づくことで、同じ状況がまったく違って見えることがあります。
もちろん、すべての問題が自分の内面だけで解決するわけではありません。現実には環境を変えたり、助けを求めたりすることが必要な場合もあります。ただ、外への対応が行き詰まった時には、一度、自分の内側に目を向けてみる価値があります。
新しい世界とは、どこか遠くにある未知の場所ではなく、自分の見方や考え方が変わることで現れてくるものなのかもしれません。