遠いほうをみる…

人生では、ときどき「魅力的な光」に出会います。

分かりやすい成功、称賛、利益、地位などは、その代表かもしれません。

目の前で輝いて見えるものは、進むべき方向を示してくれるように感じられます。しかし、近くにある光ほど注意が必要な場合もあります。

なぜなら、人は目の前の利益や安心感に意識を奪われると、その先にあるものを見落としやすいからです。短期的には得に見えても、長い目で見れば自分を苦しめる選択だったということは少なくありません。

反対に、人生の方向を考えなければならない場面では、目の前の明るさよりも、少し離れたところにある小さな兆候の方が大切なことがあります。すぐには利益にならなくても、自分が本当に目指したいものや、大切にしたい価値観を示している場合があるからです。

そのことを考える時、次の言葉は示唆に富んでいます。

引用:

松明は足元を照らすもの。
遠いほうをみるときは、
かえって、その光がじゃまします。
出典:高森顕徹『光に向かって100の花束』1万年堂出版、2000年(新装版2010年)。

この言葉を引用したのは、身近な安心や利益が、時として長期的な視野を妨げることを端的に表しているからです。

暗闇そのものは不安なものです。しかし、だからといって見える光を無条件に信じてよいわけではありません。大切なのは、その光がどこへ導こうとしているのかを見極めることです。

もし一人になり、周囲が何も見えなくなったとしても、遠くにかすかな光が見えているなら、進む方向は定まります。むしろ、本当に警戒すべきなのは、自分の目の前だけを明るく照らし、その先を見えなくしてしまう光なのかもしれません。

光を求めることよりも、その光が本物かどうかを見極めることの方が難しいのかもしれません。

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This article was written by shu

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