だまされる…

人は傷ついた経験があると、誰かを信じることや、新しい考えを受け入れることに慎重になります。それ自体は悪いことではありません。

しかし、疑うことが習慣になると、本当に価値のあるものまで遠ざけてしまうことがあります。

もちろん、無防備に何でも信じるべきだという意味ではありません。けれども、人との信頼関係は、完全な保証があって生まれるものではなく、「信じてみよう」という意思によって育っていくものです。たとえ裏切られる可能性があったとしても、信頼する勇気がなければ、深い人間関係や豊かな人生を築くことは難しいでしょう。

そのことを考える際に印象的なのが、次の言葉です。

引用:
信じてだまされるのは、
まことのものを疑うより
どれほど優っているだろう。
出典:倉田百三『出家とその弟子』、岩波書店、初出1917年。

この言葉を引用したのは、「疑うことによる損失」と「信じることによる危険」を比較し、信頼の価値を問いかけているからです。疑いは何もしなくても大きくなりやすい一方で、信頼する心は意識して育てなければ成長しません。

信じるとは、絶対の確信を持つことではなく、「信じたい」という希望を持ち続けることです。そして、「信じよう」と選択し続けることでもあります。時には失望することがあっても、信じる力を失わない人ほど、人とのつながりや人生の可能性を広げていけるのではないでしょうか。

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This article was written by shu

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