たかめない

人間のかなしい習性は、
自分をたかめる、という方法でなく、
ひとをひきずりおろせば自分と同じ位置にきた、
という錯覚の中に生きることだ。
自分が向上せずに、ひとをひきずりおろしても、
それは決して、自分が上昇したことにはならないのだが、
出世欲にかられた亡者たちは、性こりもなく、その方法をとる。

(小説 上杉鷹山、童門冬二)
 

たかめる方法がわからない、
たかめるのは難儀だ、
いろんな理由があるだろう。
だから、足を引っ張る方法を選ぶ。
自分より勢いのある人間に対しては、
とくに、その方法を使う。
いい迷惑だ。社会全体にとっても。