広い未来

私は未来をただ遠いものとして
捉えていたけれど、
それは果てしなく広いものであった。
あっちへも行けたし、こっちへも行けた。
誰もがものすごい量の燃料を蓄えていた。
そしてそれをもてあましたり
無駄遣いしたりしながら、
徐々に探りあてたそれぞれの道のどこかに今、
辿りついている。

(永遠の出口、森絵都)
 

あっちへもこっちへも、
行けたという未来は、
それが現実になってみれば、
今しかないわけで、
選択の結果というのは、
面白いですね。