証明 世の中には時間によってしか証明できないものもあるのです。もしそのような確信が自分の中になければ、いくら厚かましい僕だって、あるいは落ち込んだりするかもしれません。でも「やるべきことはきちんとやった」という確かな手応えさえあれば、基本的に何も恐れることはありません。あとのことは時間の手にまかせておけばいい。時間を大事に、慎重に、礼儀正しく扱うことはとりもなおさず、時間を味方につけることであるのです。 (職業としての小説家、村上春樹) タグ: 職業としての小説家 前の記事 次の記事