大したことない

当時姉貴は「よくあることね。
大したことじゃない」と言っていたが、
俺はこんなことがよくあってたまるかと
憤慨したものだった。あれは厄介だ、
これも大変だと眉をひそめている間に、
いつの間にか中学は卒業してしまった。
後から思えば、うん、どれもこれも確かに、
大したことではなかったのだ。
(遠まわりする雛、米澤穂信)