見たい

目とは、人が見たいと思っているものを見るための器官なのです。錯覚にまみれ、そこにあるものを映さない。それは決して、目という器官の物理的限界によるものではありません。見たくないものをカットし、見たいように見るからこそ、そうしたことが起きるのです。

(真実の10メートル手前、米澤穂信)