友人らしく見える人たちとは、たいてい友人ではなくて…

友人らしく見える人たちとは、
たいてい友人ではなくて、
そう見えない人が、たいてい友人である。

(デモクリトス、選集)

友だちを選ぶという表現が
正しいかはちょっと疑わしいけど、
選んだり、つくったりするにも、
やっぱり、価値観がある。

一緒に居ると、
周囲から華やかに見えたり、
格好良く見えたり、
注目されるからという理由で、
友だちを選ぶ場合がある。

しかし、そういう友だちから、
「あなたは、私たちのカラーに
 似合わないから離れて。」
なんて対応をとられることもある。

あるいは、ギリギリ、
「しょうがないわね。
 仲間にしておいてあげるわ。」
なんて、ありがたいのかよく分からない理由で、
友だちにとどまれる場合もある。
もちろん、この場合は、周囲から見れば、
友だち的雰囲気が漂っているだろうけど、
その実は分からない。

多分、だまされたり、利用されて終わり、
という可能性が高い。
そんな経験をして、本当の友達って
何だろうと学ぶことも多いだろうけど…

言えるのは、自分の個性とか才能を無視して、
見栄とか、流行という価値観にとらわれて、
友だちを選んではいけないということ。
多分、自分に自信がないうちは、
とっても難しいことだろうけど…

じゃあ、ってんで、
完璧に信頼できる友だちばかり探して、
「友だちなんて、見つからないよ」
っていうのも、どこかが欠けている。

自分に似合いの友だちなり、
伴侶を見つけるのはもちろん大切だけど、
自分が変わったり、成長することなしに、
「いい友だち」なんて、見つかるわけがない。

友だち探しは、自分探し。
友だちづくりは、自分づくり。
友だち選びは、自分の見極め。
そう思う次第です。

【参考】
9つの性格(鈴木秀子)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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