人間というのは、暗示にかかりやすい弱い生きものです。

人間というのは、
暗示にかかりやすい
弱い生きものです。

(ベルサイユのばら外伝、池田理代子)

暗示とは、「思い込ませられる」
ことばかりとは限らない。

もしかしたら、疑い深い人ほど、
暗示にかかりやすいのでは
ないかと思う。

つまり、自分は間違ってない、
相手が間違っている、
という一つの考えに
固執してしまうから…

あたかも、
自分の中から出てきたかのように、
あるいは、自分で発見したかのように、
一つの思いなり、考えなりを
目の前に置かれると、
それに没頭してしまうことだろう。

そう考えると、
自分自身についても、
暗示にかかりやすい可能性が
否定できなくなってしまう。

だから、暗示というのは、
疑い深いから、博学だから大丈夫とか、
いうのとは別の次元の問題で、
一つの考えに固執してしまう習慣が、
一番危ないと言える。

この暗示にかかりやすい性質を
自分でうまく利用すれば、
自分をうまく根気強く
向上させることも
出来るだろう。

しかし、自分で利用できなかったり、
誰かに利用されたりしたら、
残念な経験を積み重ねることになる。

自分が今かかっているかもしれない暗示、
それがいいのか悪いのか…
ふりかえってみましょう。

【参考】
三国志(北方謙三)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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