時間という恋人とは、
誰でも地道に一秒一秒、一日一日、
ゆっくりと交際していくしかない。
(スキップ、北村薫)
便利で、早いことが好きな現代人には、
なかなか難しいことかもしれない。
この恋人との交際は…
その代わり、みんなに平等。
みんなと付き合ってくれる。
こちらが愛想をつかさない限り…
待てない、
巻き戻したい、
過去を変えたい、
そんな要求には1つも応じてはくれないけど、
1秒、1分、1日、確実に、
前に進むことだけを考えてくれる。
この恋人が考えている、
そういうことが見えてくれば、
人生も気楽になってくる。
長く付き合えばいい、
ってことでもない。
自分の思い通りに時が運べばいい、
っていうことでもない。
大切なのは、
1分とか、1日とかの時間感覚を
自分のものにしていくこと。
自分のものになれば、
それを埋めてくれる色んな出来事が、
この上なく愛しいものになる。
嬉しいことであれ、
悲しいことであれ、
自分の人生として見つめられる。
それが、時間という恋人の与えてくれるもの。
【参考】
ゆとりの法則(トム・デマルコ)