敵から身を守るには、
「敵」の文化を
良く知らなくっちゃあならない
って考え方だってあるんだ。
(スティール・ボール・ラン、荒木飛呂彦)
戦いやスポーツに限らず、
ビジネスはもちろん恋愛にも、
昔から言われている、
「敵を知って己を知らば百戦危うからず」
っていう言葉は、本当だと思う。
自分だけしか知らない、と思って、
公言したり、始めたりしても、
そう思い込んでいた自分を
知るハメになって、
終わる場合もありうる。
そもそも、
敵とは誰のことか…?
そう考えてみると面白い。
今まで、自分を負かそうとしたり、
叩き潰そうとしたりする相手だけを
敵と見なしていたところがあるが、
自分が欲しい情報を持っている相手を
すべて敵と見たら、ちょっと面白い。
その相手は、自分の弱点を、
自分以上に知っているかもしれない。
自分の負かし方を
研究しているかもしれない。
そんな情報を、是非とも欲しい。
味方と思っている人の中にだって、
そんなことを知っていながら、
遠慮して教えてくれない人もいるだろう。
そういう人々から、
自分の知りたい情報を聞き出したり、
引き出したりすることを考えれば、
単なる「知る」「学ぶ」を超えた、
ゲームのような面白さがあるはず。
今の世の中、いいか悪いかは別として、
情報をどれだけ持っているかが、
いろんな「お得」や「勝利」に
導いてくれる。
敵の引き出しを、探してみよう。
敵対心だけじゃあ、勝てないよ。
これは、保証する。
【参考】
スティール・ボール・ラン(荒木飛呂彦)