あーして欲しい、
こーして欲しい
って言いだしたら、
相手も自分も追い詰めるよ。
(ご近所物語、矢沢あい)
何かしてあげれば、
感謝されるだろうなぁ、
と思ってしまう。
私だけじゃないだろう…
モノとかの見返りは
期待していなくても、
「ありがとう」くらいは
言われたい。
けれど、それがない。
そのかわり、いつもいつも
して欲しいことばかり
ってことになったら、
そのうち相手にしたくなくなる。
人と人が、
貸し借りゼロの関係において、
物事を頼むっていうのは
あまりないだろうと思う。
思いつくのは、
通りすがりの人に尋ねるシーン。
「すみません、○○には
どう行けばいいですか?」
貸し借りゼロの関係だけど、
ほとんどの人が親切に教えてくれる。
だから、キチンとお礼も言える。
「ありがとうございます。」と。
それが身内とか知人になると、
甘えが出てきて、リクエストばかりが
どんどん、どんどん多くなる。
それでいながら、
リクエストする側は慣れてしまい、
ちょっとのことに不満がつのって、
不機嫌になる。
リクエストされる側は、
最初は耐えようとするけれど、
だんだん「やってられない」となる。
直接は何かしてあげられなくても、
「して欲しい」とリクエストしたら、
返せる何かを持っていたいもの。
それが自分と相手を追い込まない道。
(参考)ご近所物語―完全版(矢沢あい)