子どもというものは、
自分の人生をはじめるまでは、
安全に守られていなくてはならない。
(グイン・サーガ79「ルアーの角笛」、栗本薫)
守るっていうことは、
自由を制限することにも
なりうると思っている。
だから、
わたしは思うのだけれど、
「自由の権利」
を守るっていうのは、
ある意味、ありえないだろうと。
たとえば、
好き勝手に何でも言う、
という自由をゆるされて、
その自由をいきすぎて使い、
誰かを傷つけ怒らせ、
その人から脅されることにでもなったら、
状況が変わるだろうと思うから。
自分から、発言を遠慮するにしても、
ボディーガードでも雇うにしろ、
それまでより自由は奪われる立場になる。
そういうことが分かって、
自由が制限されている状態に
納得しているのであれば、
問題はないけど、
子供に、
無責任な自由を与えすぎると、
守られながらも、あくまで、
その自由を求めようとする無責任さが
身についてしまう。
守られるのは、
自由には責任がともなうことを、
ちゃんと分かるまでのこと。
自由は無責任でいいんだ、
と思うような子供を育てた大人は、
その責任をいつか問われるかもしれない。
(参考)ルアーの角笛(栗本薫)