人には、外見を変えたくらいじゃ、…

人には、外見を
変えたくらいじゃ、
びくともしない、
根っこみたいなものが
あるのかもしれませんね。
背骨みたいに。

(重力ピエロ、伊坂幸太郎)

ある人の
変わらない部分を、
うらやましいと
思ったりします。

一方、
別の人の
変わらない部分に
イライラして
しまうこともあります。

それは、やっぱり、
変わらないだけに
受けてしまう感情でしょう。

もしかしたら、
自分の変わらない部分についても、
それと同じようなことが
あるのかもしれない…

自分のことについては、
変わらないんだから
しょうがないでしょ、
と正当化するとしたら、
他人についても、
それを認めなければいけない。

たしかに、
ちょっとやそっとのことで、
変わらない「根っこ」はあるだろう。

そして、
そういうのがあるから、
「その人」っていう個性が
印象づけられるんだと思います。

見た目を変えたところで、
どうにもならない。
自分は自分、他人は他人、
というのを決める「根っこ」は、
必ず存在する。

磨くべきは、
その根っこの方かもしれない。

(参考)重力ピエロ(伊坂幸太郎)

No.3861


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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