人間の体ってものは、
いつも変わってるんだ。
たとえば
髪や歯や爪をごらん、
生えて伸び、
抜けてはまた生える、
肌は垢になって落ちて、
新しくなるし、肥えたり、
痩せたりもする。
生きているものは、
一日だって同じじゃあない、
いつも新しくのびるし、
育っているんだ。
(雨あがる、山本周五郎)
今日がダメでも、
明日になれば、
またチャンスがある。
ダメだって
分かるくらい、
チャレンジしたなら、
胸を張って
そう思いたい。
毎日毎日、
新しくなれる。
今日伝わらなかったこと、
今日分からなかったことも、
まだまだ、
工夫できる余地がある。
それがあるから、
大変だけれど、
それがあるからこそ、
生きる意味もある。
毎日毎日、
同じように見えていて、
ちょっとずつ進歩している自分に、
いっしょにいる相手に、
希望をもって、
今日も生きていたい。
だから、
ダメだったなぁ、
って思える体験は、
大切なんだ。
それがないのは、
自分のギリギリのラインにまで
進んでさえいないってことだから。
(参考)雨あがる(山本周五郎)
No.5708
