人生も絵とおんなじぞ。…

人生も絵とおんなじぞ。
上手に描けん、飽きた、つまらん、
そげんこと言うて
途中でやめるとが一番つまらんと。

描き上げた絵は、
時間が経ってから見直したら、
どれもみんな味があるし、
そんときは思いもせんかったような
いろんな思い出ば
連れて来てくれたりすると。

(永遠のとなり、白石一文)

つまらないことは、
絶対にある。

うまくいかないことも、
きっとある。

つまらなくない、
うまくいっていることに、
邪魔が入ってくることもある。

生きていれば、
そんなことは
避けられない。

たった一度きりの、
そういうことで、
すべてを投げ出してしまうのが、
一番もったいない。

本著には、こんな言葉もある。

「人間はさ、自分というこの狭苦しい、
 別に面白くも何ともないような
 弱っちい世界から
 どうしても抜け出すことができんのよ。
 その小さな世界と折り合いをつけて
 生きていくしかないんよ。
 幸福というのは、人それぞれの
 そういう折り合いのつけ方でしか
 ないんやろうとわしは思うよ。」

自分と、この世の中と、
どこでどう折り合いをつけるか、
そのうまい下手で、
幸せの具合も変わってくる。

折り合いというと、なんだか、
自分をだますような感じもするが、
見る視点を変えることだと思う。

それが、折り合い。

(参考) 永遠のとなり(白石一文)

No.5765


人生の短さについて(セネカ)

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