なぜ「恵むまい」などと…

なぜ「恵むまい」などと
決めなくてはいけないのだろう。
やりたい時にやり、
恵みたくない時には
恵まなければいい。
もし恵んであげたいと思うのなら、
かりにそれが最後の十円であっても
恵むがいい。

そしてその結果、
自分にあらゆるものがなくなれば、
今度は自分が物乞いをすればいいのだ。
誰も恵んでくれず、
飢えて死にそうになるのなら、
そのまま死んでいけばいい。
自由とは、おそらく
そういうことなのだ…。

(深夜特急4、沢木耕太郎)

自由とは、
うまくいくことの約束ではない。

自由とは、
うまくいくこともあれば、
うまくいかないこともある、
という状態だ。

絶対にうまくいくと思って、
好きなように選択をしても、
うまくいかない可能性が
必ずあるのだ。

そして、その時は、
自由に選んだのだから、
すべての責任が自分に
降りかかってくるということだ。

そういう覚悟がないのなら、
自由など求めない方がいい。
手に入れようとしない方がいい。

(参考)深夜特急4(沢木耕太郎)

No.7063


こころの処方箋(河合 隼雄)

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