無駄に終わる可能性のほうが高い。…

無駄に終わる可能性のほうが高い。
それでもやるのか。

(祈りの幕が下りる時、東野圭吾)

無駄にならないことだけを
やろうとしている自分がいる。

それをかなり嫌っているらしい。

自分だけでなく、
わが子らにも、
そういうことを
期待している。

すると、どうなるか。

やる前から、
「無駄だから、やめよう」
「無駄だから、やめなさい」
と言うことが増えていく。

すると、
失敗ができない。

仮に、失敗すると、
「無駄だったじゃないか」
という気持ちに占められて、
自分で自分を苦しめることにもなる。

ああ、無駄だった…

この喪失感というか、挫折感は、
その失敗の意味、
無駄じゃなかったという価値を
見つけるまで、続く。

どうしても、
無駄じゃなかった、
という結論を得たいのだ。

こんなこともあるさ、
で済ませられない性格。

客観的に見れば、
この性格こそ、
無駄なのかもしれない。

(参考)祈りの幕が下りる時(東野圭吾)

No.7083


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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