お金は要るだけは要るが、…

私は財産をたくさん持っている人を
昔から見て来た。そしてそのような、
人も羨む金持ちを、多くの場合、
羨ましいと思うどころか、
時にはお気の毒だと感じて来た。

お金は要るだけは要るが、
それ以上は要らない。
多く持ち過ぎると、
その管理に使われて
自分の時間を失うからである。

(自分の財産、曽野綾子)

何の後悔も、
惜しい気持ちもなく、

「私には、失うものが何もない」

って言ったみたい気がする。

実際は、
そう思いながらも、
守りたいもの、
手放したくないものが、
数少ないながらもある。

それらを失いそうになる時に、
まったく気にしないでいる、
というのは、やはり難しそうです。

せっかく、
という思いが
もたげてきますから。

ただ、
そういう失いたくないものが
増えすぎると、
それに付き合ったり、管理したり、
手間暇かけたりする時間が、
増大することも分かります。

ちょうどよく「もつ」ということ。
人生の最大のテーマかもしれない。

(参考)自分の財産(曽野綾子)

No.7117


道は開ける(ディール・カーネギー)

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