つらさ自慢ができるのは、
世の中が平和であるからに
他なりません。
もしも戦時下であったら、
世の中の人全員が
同じつらい思いをしているわけで、
自分だけがつらさ自慢をして
うっとりすることは
できないのですから。
(下に見る人、酒井順子)
つらさ自慢、不幸比べ。
人は、自分へ
関心を向けるために、
成功や幸せを使うこともあれば、
失敗や不幸を使うこともある。
「よくやったねぇ」
と言われることも、
「たいへんだったねぇ」
と言われることも、
自分が精一杯やった、
という気持ちを満たしてくれる。
これ以上、
どうしようもなかったんだ、
自分の人生について、
自分はやれるだけのことを
やったんだ、
そう思えたら、
私たちは平安でいられる。
一番いいのは、
つらさ自慢、不幸比べしなくても、
ちゃんと理解してくれる人が
身近に一人でも
いてくれることでしょう。
(参考)下に見る人(酒井順子)
No.7121