人間はそれほど単純ではない。
もう少し複雑だ。
理由というのは、
だいたい一つではない。
細かい要因が重なっている。
(常識にとらわれない100の講義、森博嗣)
これだ、
と思えるような理由を
人はいつも探している。
問題を解決したい、
という気持ちに似ているが、
ちょっと違うだろう。
そういうことなんだと、
自分に納得させるために、
あるいは思い込ませるために、
わかる形にまとめたり、
見つけたいだけなのだ。
そういう方法で、
解決にたどりつける場合もあれば、
逆に、遠ざかってしまう場合もある。
メディアは、基本的に、
人々が飛びつきやすい形にして
答えを見せてくれる。
一昨日の、小保方さん、
STAP細胞の話が、いい例だ。
分かりやすい報道はありがたい。
しかし、分からないままのことだって、
きっと、あるはずなのだ。
No.7243