嫌いだなという感情は、…

嫌いだなという感情は、
その人と同じ地平にいるから
生じるものなのである。

同じ地平にいれば
害を受けそうな気がして、
嫌になり、身構えてしまう。
そうではなくて
離れたところから眺めれば、
「またそんなことをしている」
と余裕が生まれる。

(「ちょっと尊敬」される人になる本、齋藤孝)

バカなヤツだと思っていても、
その人に本気で腹を立てたなら、
自分もきっと、
同じレベルかもしれない。

そんなバカなことを、と思いながら、
必死になってそれを調べたり、
覆そうとしたり、
反論するための材料を
集めているとしたら、
十分、その「バカなこと」に
付き合っていることになる。

というより、自分こそ、
バカなことにこだわる、
バカなヤツになり下がっている。

分かっているつもりなのに、
意外にも、バカなことから
距離を置くのは難しいことだと思う。

つまり、
バカでないことを一生懸命に
証明しようという行動そのものが、
バカなことなんだからでしょう。

(参考)「ちょっと尊敬」される人になる本(齋藤孝)

No.7628


こころの処方箋(河合 隼雄)

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