料理人の腕は、素材をいかにおいしい料理にするかで決まります。
下手くそな料理人はいい素材を生かしきれません。せっかくの最高級品の素材でも、ひどい味付けをされたら、台無しに終わります。逆に上手な料理人は、たいしたことのない素材でも抜群においしい料理にしてしまう腕を持っています。
これは話でも同じです。話芸の達者な人は何でもない話でも面白い話に仕立ててしまいます。逆に話の拙い人はいい話なのに、聞いていて全然面白くないということがよくあります。
これは、話し方のリズムや間の取り方以前に、話の組み立ての差が大きいのです。同じ話でも組み立て方を変えると、がらりと変わってしまうのです。
(雑談力、百田尚樹)
素材の良さを分かっていないと、
素材の良さを分かる目や心、頭がないと、
どんなことでも、もったいない、
が起こりそうですね。