なんもかんも
なくなることなんて、
生きてりゃあ、
いっくらでもあるもんだから。
たったひと晩で、この身体以外、
なんもなくなるようなことだって。
そんなときは、
余計なこと考えてっと、
くたびれっだけだから。
今、出来ることだけやって、
夜んなったら、さっさと
床さ入ってしまえばいいの。
んでな、朝んなったら目ぇ覚めたら、
また今日やることだけ
考えてりゃあ、いいんだよ。
(ニサッタ、ニサッタ、乃南アサ)
人生を生きていて、
いつのことまで
考えればいいのか。
その答えは、きっとない。
その時々で違うだろうから。
今日のことだけ考えて、
後先を考えないから、
大損してしまうことがある。
一方、
今日のことより、
明日のことばかりに
頭がいってしまって、
不安や悩みで自分が
押し潰されてしまうこともある。
どれだけ精神的に強い人にも、
限界はあるだろうし、
どれだけ精神的に弱い人でも、
調子がいいと、
いつもより耐えられる時
というのもあるだろう。
本当の限界を感じた時には、
今、今日に生きることだけに
心を注げばいい。
それ以外のことは、
力が戻ってきたときでも
遅くないのだ。
もちろん、
失うこともあるかもしれない。
それでも、「もったいない」とか
考えてる場合じゃない時だってある。
人は、
生きている限り、
いつでも、どこからでも、
何かしらやり直せるはずだから。
(参考)ニサッタ、ニサッタ(乃南アサ)
No.5844
